自らの品格を鍛える六つの使命感

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

一念発起
悪い習慣・意志の弱さ

悪習を絶ち、一日一善を自分に課す

自己コントロール

治学達人
読書百遍、旧学多聞

知識を知恵に変える

自分の価値観を再検討し吟味する

心機一転
後悔、反省、失敗の記憶

なぜ誤ったのか、その原因を探る

失敗に学び、次に生かす

不言実行
解決の躊躇、意識の後退

実行、不実行の結果を推察する

決断力、実行力をつける

一心懸命
自分の意識、思考、感情の再点検

意識を新たにする

自分を奮い立たせる

虚心坦懐
よい人、よい光景、よい書物に出会う

出会いの感動を大切にする

精神の座標軸を樹立

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人生に欠かせない六つの見識

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

充実した人生 成功する人生

人情の識
→人間の本質を知る
人間に本来備わる感情の本質を理解する。人情、感情と知性の調和こそ「生きる知恵」といえる。

処世の識
→社会や世界の動きを把握する
世の中の仕組みの本質を学ぶ。社会の動向、世界の動きをいち早く察知する。

観察の識
→物事の本質を理解する
宇宙、自然、地球のあり方を知る。現象に秘められた本質、その意味や効果を推察する。

審時の識
→変化の局面を読み取る
変化のエネルギーを察知する。論理に左右されず、動きをとらえる見識。

転変の識
→変化の先を予測する先見力
変化の背景、原因、理由を吟味する。変化のエネルギーが向かう方向を察知する。

応変の識
→全体を見通し決断する胆識
精細に分析して要素を把握する。全体像をとらえて決断する。

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読書八大観

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

書中有楽
書の中に学ぶ楽しみを発見する

書中活路
書の中に行動のヒントを見つける

書中有金
書の中に"宝の山"を探す

書中有美
書の中に人間の正しい生き方を見つける

書中有夢
書を読破して夢を育む

腹中有書
読書百遍し、書の内容を血肉化する

書中有人

書の中に理想とする人物や言葉を発見する

書中有天
書を通じて己の天命を知る

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人生の五計五則

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

生計・・・自らがどのように生きるか
十五志学・修身治人・錬磨人徳・礼孝誠信・一生致富

身計・・・自らの身をどう立てるか
三十而立・求学多問・出世成名・言行一致・和生名利

家計・・・家庭をどう営み、維持していくか
四十不惑・家富子成・夫唱婦随・仁愛弘道・一日一生

老計・・・どう歳をとるか、人生を充実させる思索や心の修養
五十知命・有徳不弧・温故知新・大器晩成・新生挑戦

死計・・・人生を充実させて死を迎える
六十耳順・七十従心・修心養性・多学多芸・生涯勉強



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「徳」に至る「五常」の道

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

仁・・・徳を愛する心
徳を果たすために、礼を踏まえ、自分の使命を追求していく。

義・・・義を果たそうとする心
人間愛、出会いに対する感謝。礼儀、寛大、信義、勤勉、親切。

礼・・・徳を守る心と態度
正しい秩序に沿って動く。宇宙、地球、自然、人間に対する畏敬と敬愛の心。

知・・・徳のあり方を考える知恵
知識を知恵に発展させるために学ぶ。人間の尊厳と生き方を突き詰める深い思索。

信・・・徳を支える信頼、信用
相手を尊重し、誠心誠意を旨とする。自らを裏切ることなく、裏切られても怨まない。


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方圓水随

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は先ずその国を治む。
その国を治めんと欲する者は先ずはその家を斉う。
その家を斉えんと欲する者は先ずその身を修む。
その身を修めんと欲するう者は先ずその心を正す。
その心を正さんと欲する者は先ずその意を誠にする。
その意を誠にせんと欲する者は先ずはその知を致む。
知を致むるは物に格るに在り。

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知識を見識、胆識に変えるために

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

知識 死学無用
・知識だけでは精神は形成できない
 →心知荒廃
 →価値観の崩壊

見識 格物致知
・知識を極めて知恵に変える
 →信念の確立
 →学習を行動力に変える

胆識 志を抱く
・見識をもとに理想や目標に邁進する
 →志操(永続的に志を持ち続ける)
 →節操(知性と仁徳による行動)

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何のために『論語』を読むのか

孔健氏 何のために『論語』を読むのか

人間の品格を高める習慣
1. 三学(学人 学識 学史)
人に学び、学識に学び、歴史に学ぶ

2. 三行(知行 品行 実行)
知に挑み、品を正し、果敢に行動する

3. 三念(信念 概念 観念)
信念を持ち、対極をつかみ、本質を把握する

4. 三知(知人 知世 知情)
人を知り、世界を知り、天地の情、人の情を知る

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利他の心

梅原猛氏 稲盛和夫氏『人類を救う哲学』より

道徳心の源泉は「利他の心」。「利他の心」の源は、わが子を思う母の心です。生物のなかには「利他」の本能が隠れていて、どの種もその本能によって、現在まで生き延びてきた。

人間の場合、知性や理性によって教え込んでいく必要がある。欲望の肥大化が、 母性愛に象徴される「利他の心」を薄れさせてしまっている。これを教育で呼び戻すのが、現代の急務である。

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「心」とは何か

梅原猛氏 稲盛和夫氏『人類を救う哲学』より

石田梅岩の言葉のなかに、「まことの商売は、先も立ち、我も立つことを思うなり」というものがある。つまり、商人たちに「ほんとうの商売というものは、自分だけが儲かればいいというものではない。相手もうまくいき、自分自身もうまくいくというものでなければならない」と、自利自他の精神に基づく商売を促した。

人間の心の中核には、他によかれと願う思いやりに満ちた美しい心と、自分がよければいいという悪しき心が同居している。この善悪の二つの心の中をいつも手入れして、欲にまみれたあしき心を少しでも抑えるようにする。そうすれば、美しい善き心が出てくる。

美しい心とは、正義、公平、公正、博愛、勇気、誠実といった、子どものころに両親や先生から教わったプリミティブな道徳心。これら人間として持つべき基本的な徳性を、家庭や学校で、子どもたちにきちんと教えていく。人間としてのもっともベーシックなところから始めていくことが、いま非常に重要である。

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